Concept
Footprintonine のコンセプト
時の流れに耐え、技術の変化に対応する
データベースを追い求めて
100年後の未来へ「今見ている未来」を届ける
フットプリント・オンラインは、100年後もそのまま使える、時間や技術の変化に耐えるアーカイブの構築をコンセプトに開発しました。 私たちはすでにブラウザが陳腐化し新しいビュワーが訪れる時代を想像しています。CSS(Cascading Style Sheets)が無くなりそれに代わるものが訪れる時代も想像しています。 そのためにデータを標準化し、デザイン記述を抽象化する。ブラウザのプラグインなどにも頼らない。すべてをシンプルな組み合わせで組織化する。私たちのコード(プログラム)が陳腐化しようと、未来のコードを邪魔しない。それまでのアーカイブを新しいコードで再現できる、過去に遡って新しい概念を追加できる。その時代の最新デザイン記述で表現できる、あるいは当時のデザインを再現できる。そういう未来を想像し、今見える「未来のアーカイブシステム」を研究・開発しています。ご期待ください。
拡張性と継続性
データベースを過去に遡って改訂する。システムが大きくなればなるほどこれがいかに困難な作業であるかは良く知られるところです。このような前提では100年後には手の施しようがなくなります。 100年後に新しい概念で過去のアーカイブ一切を再構築することに大きな負担を与えない。いつの時代でも簡単に追加・拡張できる。これがフットプリント・オンラインの重要な使命だと思っています。 そのために私たちは既存のデータベースを参考にすることなく新しい概念を形成しました。それを背景として、対称性の導入、抽象化を進め、シンプルな構造を形成し、フットプリント・オンラインは進化し続けます。
アーカイブ・データベース
フットプリント・オンラインは様々なコンテンツそのもの、検索キー、デザイン記述などを区別せずシンプルな相互対称性をもった存在として扱います。 そこでは検索結果が一つのコンテンツであると同時に、この検索そのものがコンテンツとして扱われます。そしてこれが「Saga」誕生の背景にあります。 そしてアーカイブは「Book」としてバインドされて出版できるだけでなく、「Papyrus」としてスクロールビューを可能にしています。そのページ一つひとつがコンテンツであったり検索そのものであったりと区別されることなく混在して表示可能です。100年後その時代の検索結果を「Papyrus」の1ページとして表示し、次のページに100年前に同じ検索を行った場合の結果をその時代のデザインで再現する。そのようなページングがデータを一切作ることなく検索処理だけでできてしまう。フットプリント・オンラインの成し遂げたブレークスルーです。
インターフェース・デザイン
デザインがCSSの村社会に閉じこもることなく新しい記述に耐えるために私たちはデザインの抽象化、データベース化を目指します。 白、white、#FFFFFF、これらは同じ「白」の概念を示します。このうち「#FFFFFF」は20世紀に生まれました。たとえばWebでは 浅葱色は#00a3afの記述を必要としています。しかし私たちが認識するのは浅葱色です。 このような表現の違いを無条件に受け入れるのではなく、今の事情として認識し記述を分解、抽象化していく。そうすることでデザイン記述が時代を経ても生き延びることが可能になる。 その集積としてのインターフェース。これもまた抽象化の上に立ち、コンテンツアーカイブと対称性を保った構造化を進めていきます。目指しているのは、検索したアーカイブ一つひとつがその時代のデザインで見ることもできれば、全部を最新デザインで見ることもできること。インターフェースの世界に未到の領域が生まれようとしています。
芸力の意匠:多様化
同じ検索結果でもその出力表現は無限です。フットプリント・オンラインではインターフェースデザインをデータベース化することで検索結果に応じて出力表現を多様に変更することができます。それはつまり、ユーザーによってそれぞれ異なるデータベースとして振舞うということです。 それぞれの情報に感じる価値観は人により時代により変化します。現在の価値観でコンテンツそのものの形を変えてしまうのではなく、そのコンテンツに変更を加えることなくそれを修飾するインデックスと出力インターフェースのデザインでその時代の価値観を反映させる。アーカイブを改変することなくユーザーと時代の変化に合わせた表現を実現する。これを具体化したのが芸力の意匠です。
2次元のRDBMSでは原理的にできない多次元構造をデザインし、データベースに新しい表現を与え、データベース検索に新たな次元を加える。このようなデータベースとインターフェースデザインを統合した新しい表現技術こそ芸力の意匠であり、データベースそのものを次世代へと導きます。